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2025/06/15

三貫島を撮りに

 今日の釜石は雨も上がり、明るい曇りになっています。

釜石は14日に梅雨入りとなり、曇りの日が続きそうです。











12日は三貫島を撮りに水海の山に登ってきました。

手前から順に両石インター入口、釜石レミコン、水海川水門などが見えます。

そして洋上には三貫島。











更に上に登って三貫島を撮りたかった山の尾根に到着。

時間があるので望遠で女遊部を走る三鉄も。

ポケモン号が走っていきました。











水海の山から望む三貫島です。

井上ひさしさん原作の「ひよっこりひょうたん島」のモデルとも言われています。

島の手前は箱崎半島です。

ライブラリーの仕事柄、特に釜石の名所はあちこちから撮っています。

秋にも撮りましたが、緑になるのを待って撮りに行きました。











トンボのシーズンに入り、最近は野山(沢や池)に繰り出しています。

写真は鍋倉の沢沿いで撮ったヒメクロサナエです。

黒地に黄色の小さくて可愛いトンボです。

一中時代には国語の早苗先生という男の先生がいましたが、このサナエトンボを見るといつも思い出してしまいます。


山の中に1人でいると、せせらぎの音や鳥のさえずりなど、自然のいろいろな音が聞こえてくるのも至福の時です。

家にいるとパソコンで画像ばかり見てしまうので、野山では眼を休めたりもでき、精神的にも落ち着きます。











今ギンヤンマのヤゴ3匹とヤブヤンマのヤゴ1匹を飼っています。

トンボになりそうな頃に捕ってきて、1か月以内の飼育で羽化させています。

子供の頃は長く飼うのも全く苦でありませんでしたが、最近はエサやりと水替えが大変で、せいぜい1か月でギブアップです。

写真はギンヤンマのヤゴですが、12日の深夜に1匹が羽化しました。



12日の夜から13日の朝方にかけて羽化したギンヤンマのオスです。
子供の頃あこがれのトンボでした。
黄緑の体と翅がきれいです。










夜10時頃から羽化が始まって朝方の3時過ぎまでかかりましたが、個人的に撮りたい瞬間は3シーンなので約1時間寝ては撮っての繰り返しでした。

羽化の日は睡眠時間がのべ3時間位でしたが、好きでやっているので苦ではありません。


高校時代に見たギンヤンマのヤゴを捕っている夢。

このトンボの夢から私の写真家人生が始まりました。










先日上中島にある大森書房さんから電話をいただきました。

3月末で閉店したので、預かっている写真集を回収に来てほしいとの事でした。

写真中央が大森書房さんですが、私の写真集をたくさん売ってもらいました。

今まで本当にありがとうございました。


最近釜石では閉店する店が出ています。

多くは経営者の高齢化や体調不良が多いようですが、私が知っている限りでも中妻のカメヤマさん、大渡の喜久舎さん、大町の大連さん、そして秋にはミッフィーカフェなど、懐かしい思い出の店が釜石から消えていきます。


2025/06/08

碁石海岸・高田松原

 今日の釜石は、空は白いですが晴れています。

5月下旬の釜石は梅雨時の様に曇りや雨の日が多かったのですが、6月に入り晴れの日が続いています。

気温も高めで、6日は29.9℃、7日は32.2℃もありました。


5月31日は釜石も100mm以上の大雨が降りました。

大雨が降ると渓流や沢は増水し、トンボの縄張りや産卵場所が荒れるので1週間ほどはトンボの撮影にも行けずでした。

そんな事もあり、6月2日は久しぶりに大船渡・高田方面へ行ってきました。

1番の目的は在庫が少なかった高田松原の写真を撮る事でした。

仕事では何度か撮影していますが、震災後は自分用のストックとしてきれいな写真はありませんでした。

高田松原はお昼過ぎの撮影が最適なので、いつもの様に大船渡の碁石海岸から撮り始めて高田の方へ南下してきました。


大船渡に写真を撮りに行く時、最初に撮るのはいつも碁石海岸の入口にある「穴通磯」。

誰が撮ってもこのアングルになりますが、いい景観です。

海が少し平凡でしたが、せっかく来たので最新の写真として撮りました。

それでも何度撮っても海の色がそれぞれ違います。

三陸海岸の海の色は、海流や太陽高度のせいもあり?、春過ぎから初夏が一番きれいだと思います。

運が悪ければ松花粉の黄色い粉がかたまりとなって海面に漂っていることがあります。


この日は時間がたっぷりあったので、4秒のスローシャッターでも。

PLフィルターとNDフィルターを使ってシャッタースピードを遅くして撮りましたが、スローならではの柔らかい写りになります。




















「穴通磯」の展望台の様子です。

周辺の松林がだいぶ折れたり枯れたりしていました。

すぐ左に穴通磯があり、一番奥からは碁石海岸の岬(次の写真)や島々も楽しめます。













碁石海岸の岬です。

この日は適度に荒れていたので、潮目模様もできていました。

空は白っぽかったのですが、海の色はまずまずでした。


岬の方もスローシャッターでぶらして撮りました。(露光時間6秒)
潮目模様が岬を引き立ててくれます。


碁石海岸の展望台付近から雷岩と乱曝谷(らんぼうや)。
海が大きく荒れていて、色はゴジラが火を吐く時の背中の青の様にきれいです。
ここは超広角でないと収まり切れません。










こちらもスローシャッターで。(露光時間3.2秒)

白波が何度も打ち寄せますが、デジカメでは白く飛んで見苦しいので、海が落ち着いて青くなった頃を見計らって撮ります。


碁石海岸の岩礁です。
ここも定番撮影地ですが、海の色がきれいです。










雷岩と乱曝谷の荒れる海です。

海が荒れすぎても真っ白く飛んでしまうので、ここも海が落ち着いたころに撮ります。

雷岩の穴(左側)に波が入るたびに「トドーン」と雷の様に響き渡ります。











碁石海岸「千代島」です。

こちらにも穴があり、荒れているときは波しぶきが立ちます。

ここは松が多くて、少々きゅうくつな撮り方になります。











碁石海岸に隣接して赤土倉漁港がありますが、そこから遊歩道を登ると展望台があり、「巾着岩」が見えます。

何とも愛らしい形の島です。

遠くの赤茶けた山は、春先の大船渡大規模林野火災の山です。











碁石海岸の次は陸前高田の広田崎。

灯台は椿島、中央は青松島です。

メインの遊歩道の倒木が相変わらず撤去されず、進入禁止のバリケードが数年間置かれたままです。

駐車場から南側の遊歩道は通れるので、そちらから磯場へ出ることができます。











ようやくたどりついた高田松原。

お昼過ぎに着きたかったのですが、大船渡・高田のあれもこれもと撮っているうちに午後の2時頃になってしまいました。

先日の大雨の漂流物も全く無く、きれいな砂浜が広がっていてラッキーでした。

程よい波で、海の色もイメージ通りの高田松原でした。