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2025/08/02

超天然色

 8月になりました。

今日の釜石は雨のち曇りで時々日差しもあります。

久しぶりの雨でしたが小雨で、もう少し降ってもらいたいところでした。


7/30は、まさかの津波警報発令となりました。

この日は雲一つない快晴で、撮影日和の日でしたが身動きが取れず、もったいない1日でした。

暑い日の避難、大変でした。


今年の夏もあと約2週間、後悔しないように夏を存分に楽しみたいと思っています。











片岸公園のチョウトンボです。

群青色の翅を時々傾けながら止まりますが、光の反射で多彩な色を放ちます。

青・緑・紫など、まさに超天然色のトンボです。

数年前から釜石にも生息するようになり、年々増えてきているようです。











夏の青空を映した池畔に止まるチョウトンボ、まるで青い朝顔かテッセンの花のようでした。


2025/07/26

夏の釜石市街地

 今日の釜石は晴れていますがこれから曇りになる予報です。

気温は30℃ほどとやや低めですが、これから先は曇りの日が多い予報となっています。

釜石も連日暑い日が続いていましたが、7/20は34.2℃、21日は35.1℃、22日は37.7℃、23日は36.8℃、24日は35.4℃もありました。

今年の夏もあと約半月あまり、私の方は暑い中、外に出て夏を楽しみたいと思っています。

熱中症にならないように、皆様お体を大切に。











7/20の大渡川と大渡橋です。

川ではアユ釣りの人も見えて夏らしい風景が広がっていました。

製鉄所の近くでアユ釣りができるのも釜石ならではです。

左に見えるホテルマルエさんも、「ホテル釜石ヒルズリバーサイド店」に名称が変わり、広告サインの交換中です。

昔は大渡1丁目(現在JAさん駐車場)にホテルマルエ本館があり、こちらはホテルマルエ別館として釜石でも草分け的存在のビジネスホテルでした。

この日の釜石は34.2℃もありました。











7/22は港が見える避難道路へ。

写真は釜鉄桟橋方向ですが、手前に見える浜町は8mかさ上げされ、高台の町になりました。


避難道路から中心市街地方向を。

遠くに五葉山、愛染山も少し見えていますが、この日の釜石は、37.7℃もありました。











避難道路の次は市街地を撮りに石応禅寺墓所へ上がりました。

我が家のお墓もありますが、撮影は2年ぶりです。

途中白い綿毛がたくさん空に飛んでいたので、出所をよく見るとアザミの種でケサランパサランでした。











石応禅寺の墓所の上から夏の釜石市街地を。

ホテルサンルート釜石も「ホテルクラウンヒルズ釜石」に変わっています。

釜石は海あり山ありできれいな街です。


駒木の上を走る旧国道へも行き、夏の製鉄所と釜石駅前を。

駅構内では赤白の三鉄車両も待機です。

「市街地が見える展望台」の無い釜石ですが、暑い時でもこの製鉄所がある釜石らしい風景は車の中からでも見ることができます。


学生時代は夏休みで釜石に帰ってくるのが本当に楽しみでした。

トンボや虫を探したり撮ったり、海水浴をしたり、街の写真を撮ったり8ミリカメラで夏の思い出を撮影したりと、釜石の夏を思う存分楽しみましたが、帰るときは本当に寂しい思いをしたものでした。

今でも当時の事を思い出しますが、帰りの釜石駅の待合室で流れていた森昌子の「下町の青い空」、今でも思い出します。


2025/07/24

夏空の風景

 今日も釜石は青空のいい天気です。

ただ、このところ連日25℃を越える熱帯夜で、日中も35℃を越える猛暑続きの釜石です。

22日は37.7℃もありました。


19日に梅雨明けとなった釜石ですが、好天続きで夏しかとれない写真を撮りに行く忙しい毎日です。











19日は遠野方面に行ってきました。

遠野に行く時、必ず通るのが青笹町中沢の荒神神社。

遠野らしいかやぶき屋根の御堂が田んぼの中にあり、郷愁を感じさせる景観です。

8時半に着いた時には曇りがちでしたが、次第に雲も抜けて青空となり、夏を感じさせる風景となりました。

このあと水車小屋を見て、目当ての遠野ふるさと村へ。











ふるさと村では「青空の曲がり屋」、「馬がいる曲がり屋」を撮りたかったのですが、あいにく空は白く、白馬の白雪も奥にいてなかなか姿を見せてくれませんでした。

10時に入村し、あっちに行ったりこっちに来たりと村内をぶらぶらと1時過ぎまで粘り、何とか白雪が外から見える場所に。

白雪がこっちを向いた写真や白雪と曲がり屋全景なども撮らせてもらい、苦労の多かった思い出の遠野となりました。

この日の遠野は32.1℃ありました。











ふるさと村を出たのが午後2時過ぎで、青空も期待薄なので釜石へ帰ろうかと思いましたが、意を決して高清水へ。

展望台からは夏空の遠野盆地の景観が待ってくれていました。











夏の写真を撮りにお隣大槌へも行きました。

はけ雲が蓬莱島の上に出ていました。











次の日には飛行機雲が変化した形のいい雲が。











夏の山田湾です。

山田湾北側の大沢側から。

カキいかだがきれいです。











19日の土曜日を入れると3連休となる最終日、21日の根浜キャンプ場はかなり賑わっていました。

右端が根浜海岸です。











根浜の松林です。

青い海と青い空、そして松林、根浜の昔からの風景です。











根浜の後は橋野高炉へ。

夏雲と組み合わせたかったのですがいい雲も出ず、しかも雲の方角が違い少々無理な形になりました。

世界遺産登録から10年、訪れる人は少なめでした。


2025/07/14

Blue Eyesを求めて

 今日の釜石は雨が降っています。

13日はからっとした晴れでしたが、14日は台風5号の接近で、これから夜にかけて暴風雨となりそうな釜石です。



晴れの日は市内にある山の中の池に懲りずに通っています。

目当ては青い眼のヤブヤンマオスの撮影ですが、いない時は来るまでじっと待機です。

そんな中、通常は渓流にいるミヤマカワトンボが池に珍入。

コケと草を透かしてさわやかさを出し、青空を映した水面を背景に撮りました。











トンボの種類が多くなってきた9日、コシアキトンボも池に現れてくれました。

全国的には普通種ですが、自分にとっては10年以上も見ていなかったトンボでした。

止まった所を真上から撮りましたが、「腰が空いたトンボ」という名前、昔の人は本当によく考えてぴったりの名前を付けますね。











山の中の池は暗くて茂みも多く、あまりいい撮影環境ではありませんが、そんな環境が好きなトンボもいます。

茂みの中の枝にヤブヤンマが止まってくれました。

最初から止まっている時もありますが、ほとんどが池に現れて周回し、運が良ければ茂みの中に止まってくれます。











オニヤンマ以外、大きなヤンマはあまり止まることはありませんが、ヤブヤンマは比較的止まってくれます。

ただ、ほとんど池側を背にして止まるので、なかなか正面からの写真は撮れなくて難儀します。


何とか正面から狙える位置に止まったヤブヤンマのオスです。

眼がコバルトブルーで、本当に宝石のようなきれいさです。

こんなきれいなトンボが釜石にいるのは嬉しいものです。


緑の背景でも何とか撮れました。

青い眼にすらりとしたしっぽ(腹部)、複雑で小さめの黄緑の模様、スタイルも抜群です。

接近する時に何度も逃げられましたが、撮れた時の喜びはひとしおです。


横位置の写真だけではなく、縦位置やアップなども。

ヤブヤンマはどんどん翅も傷んでくるので、写真的には7月中には撮り終えておきたいものです。

きれいなトンボ、次は釜石のチョウトンボを撮りに片岸沼の方へ行きたいと思っています。



まさにBlue Eyesのヤブヤンマオスです。

「碧い瞳のエリス♪」や「君の瞳に恋してる♪」といった感じです。


今から50年ほど前の高校生の頃、山と渓谷社発行の「日本のトンボ」という本を学校帰りに大渡の書店で見つけて買いました。

私がトンボに興味を持つきっかけとなった本ですが、その中にヤブヤンマのメスの写真があり、「雄は青い目をした異人さん」という石田昇三さんの記述があり、釜石では見たことも聞いたことも無かったトンボだったのでずっとあこがれのトンボでした。

釜石での生息場所は限られますが、今では数も増え、普通種になりつつある大型の美しいトンボです。

カトリヤンマの様に絶滅しないよう、このまま静かに見守りたいと思っています。


2025/07/05

Blue Eyes

 今日の釜石は小雨が降っています。

この後曇りになって午後には晴れになる釜石です。

やはり梅雨時らしく、30℃ほどの蒸し暑い日が続いています。

7月に入ったので、暇を見つけてはトンボの写真を撮りに通っています。











日向ダムにそそぐ渓流です。

今の時期はミヤマカワトンボの天下ですが、そのうちにコオニヤンマが幅を利かせます。

ダム湖の方にはオニヤンマを小ぶりにしたコヤマトンボも飛び回っています。

たまには珍しい種類もいて、水辺を歩いて探すのが楽しみです。











日向ダムの渓流でアオハダトンボ発見。

ハグロトンボに似ていて翅は黒ですが、小ぶりで翅が青く光ります。

しっぽの先の下側が白いのが目印です。

数も少なく、釜石では珍種の部類です。











釜石市内のとある山の中の池。

ある大型トンボが来るのを待っている時、アメンボが水面に模様を描いてくれました。

日陰の水面に、陽が当たった森が背景となって映り込んでいます。

自然の中に身を置き、目当てのトンボが来るのを待つドキドキ感、その間にいろいろな虫や動物が現れるのも楽しみなものです。



Blue Eyesのきれいなヤブヤンマです。(7/2撮影)

全国的には普通種ですが、去年釜石にもいることが分かり、私にとってはあこがれのトンボなので、山の中の池に足しげく通っています。

眼がコバルトブルーでまるで宝石のようです。

常に池にいるわけではなく、たまに現れてはすぐいなくなります。

運が良ければ止まってくれますが、名前の通りヤブの茂みの中に止まるので、木の枝葉をかわしたり背景処理が大変です。

止まった時には駆け足で近づき、逃げられないようにハシビロコウや木のように撮影態勢を取っています。

トンボの撮影では「動かざること山のごとし」です。

また池に背を向けて止まるので、陸から撮るには腹側か、真横からの写真になりがちです。

この写真は見苦しいクモの巣が写っているので、飛び立った後にクモの巣を掃除して次止まった時の撮影に備えます。

山の中に2~3時間待機ですが、止まりそうな木のクモの巣を払ったり、あの枝にとまった時は右からor左から近づくなどのシュミレーションを考えたりするのもまた楽しみでもあります。

すでに高齢者ですが、トンボ少年のように走り回っています。


2025/07/01

今日から7月

 今日の釜石は晴れていますが雲が多く、はっきりとした天気ではありません。

このところ30℃以下の日が続いていましたが、今日は湿気も多く、また30℃を越えそうな釜石です。

さて今日から7月です。

早いもので1年の半分が過ぎました。

夏もあと約1か月少々、悔いのない夏を楽しみたいと思っています。











6/21は兄と一緒に、和山へ自然観察に行ってきました。

昔は根浜と並び和山も釜石を代表する景勝地でしたが、訪れる人はあまり見かけなくなりました。


写真は釜石市の天然記念物のシナノキですが、手前の道路で横切る太ったクマを見ました。

行かれる方はご用心を。











6/26の夕方、赤くなった空に2本の虹が出ました。

写真はイオンタウン釜石の大町側ですが、気づくのが遅かったのか?、残念ながらアーチ状にはなりませんでした。


6/29の旧国道から見える製鉄所と釜石駅前周辺です。

火力発電所から白い湯気も出て、高炉無きあと釜石のシンボルになっています。

夏が似合う釜石、いよいよ本格的な夏到来です。

私にとっても本格的なトンボの季節到来で体がいくつあっても足りません。


2025/06/23

初夏の写真

 今日の釜石は梅雨時らしく時々小雨が降っています。

釜石は連日暑い日が続き、17日に34.0℃、18日に35.6℃、22日は35.7℃にもなりました。

天気のいい日がずっと続いていましたが、、今週はじめじめした日が続きそうです。

天気のいい日が続いたので野山に出て写真を撮る事が多かったのですが、ようやく雨模様となったので、家でのんびり甘いコーヒーを飲みながら釜石便りを書いています。


6/15は釜石にもヤマセが発生しました。

春先から夏にかけて三陸沿岸ではヤマセが発生し、霧となって冷気を運んできます。

全体を覆って曇りになったりしますが、写真愛好家にとって青空と低くたなびく霧の組み合わせは絵になって写真向きでもあります。

15日は鵜住居川に行ってトンボの写真を撮るつもりで北上しましたが、大槌・蓬莱島の霧の写真も撮りたくなって大槌まで足を延ばしてみました。

行ったときはそれほどの霧ではありませんでしたが、待っていると次第に霧が多くなりました。

霧が多すぎてもだめなので、まずは少ない霧も。

箱崎白浜側をヤマセの霧が流れていきます。











赤浜の高台からも。

幸運にも霧は蓬莱島を隠さずに対岸の根浜側を流れ、風で静かに舞い上がって画面に変化をつけています。











霧の量がピークに達し、あぶなく蓬莱島が隠れてしまうところでしたが、ダイナミックな霧の変化もあって良かったです。


写真家として独立した頃、東海印刷さんより大槌の風景写真を頼まれました。

崎山展望台から見える野島の風景を撮りに行った時、行った2日ともヤマセの霧で姿かたちが見えずで苦労したことがありました。

また北山崎に迫るヤマセの撮影の仕事もありました。

運よく何とか3回目で撮れましたが、ヤマセの写真はいらない時は発生し、いるときは発生しないなど、依頼された写真家にとって何度も泣かされる難しい気象条件でもあります。











17日は山田まで行って、ロケハンしたり初夏の写真を撮りに行ってきました。

写真は織笠の国道45号ですが、山田湾にオランダ島が浮かぶ定番の景観です。











船越の山から三陸沿岸道路も。

なかなか車が来なくて時間ばかりが過ぎていきます。

この時の5台がMAXでした。











船越弁天島です。

青い海にぽっかり浮かぶ形のいい島です。

左の浜は海水浴でも人気の荒神海岸です。










17日の午後は根浜へ。

震災後に山を切り開いてできた道路を通って根浜へ下りました。

広い駐車場や左にはキャンプ場もできました。











高台の道路から根浜海岸のアップ。

すっきり小綺麗になりました。










展望デッキからの眺めも最高です。











夏と言えば昔は根浜でした。

ミスコンがあったりサンドフェスタがあったりと、夏は大賑わいの根浜でした。

鵜住居駅を降りた海水浴客が鵜住居川沿いをアリの行列の様に歩いて向かう光景は懐かしくもあり、思い出の光景でもありました。

中学生の時に友達3人で来ていると、カメラをぶら下げた同級生が来て写真を撮ってもらいました。

私がカメラというものに興味を抱くきっかけになりました。










片岸公園です。

かつてあったみのすけ沼周辺にできました。

トンボの撮影でこの周辺によく出没しています。

遠くに見える水門は鵜住居川の河口です。

昔の河口は左端にありましたが、津波で河口が右側になってしまい根浜の浜も半分に切れてしまいました。











沼ではギンヤンマもすでに出ていますが、今一番多いのはハラビロトンボです。

色はネイビーブルーで、昔は小さいオオシオカラの意味で「コシオカラ」と呼んでいました。

黄緑一色のバックで止まった所を。











日向ダムの渓流ではミヤマカワトンボも出てきました。

水のきらめきをバックにオレンジ色の翅を開いたところをパチリ。

夏の写真、遠い昔が思い出されます。


2025/06/15

三貫島を撮りに

 今日の釜石は雨も上がり、明るい曇りになっています。

釜石は14日に梅雨入りとなり、曇りの日が続きそうです。











12日は三貫島を撮りに水海の山に登ってきました。

手前から順に両石インター入口、釜石レミコン、水海川水門などが見えます。

そして洋上には三貫島。











更に上に登って三貫島を撮りたかった山の尾根に到着。

時間があるので望遠で女遊部を走る三鉄も。

ポケモン号が走っていきました。











水海の山から望む三貫島です。

井上ひさしさん原作の「ひよっこりひょうたん島」のモデルとも言われています。

島の手前は箱崎半島です。

ライブラリーの仕事柄、特に釜石の名所はあちこちから撮っています。

秋にも撮りましたが、緑になるのを待って撮りに行きました。











トンボのシーズンに入り、最近は野山(沢や池)に繰り出しています。

写真は鍋倉の沢沿いで撮ったヒメクロサナエです。

黒地に黄色の小さくて可愛いトンボです。

一中時代には国語の早苗先生という男の先生がいましたが、このサナエトンボを見るといつも思い出してしまいます。


山の中に1人でいると、せせらぎの音や鳥のさえずりなど、自然のいろいろな音が聞こえてくるのも至福の時です。

家にいるとパソコンで画像ばかり見てしまうので、野山では眼を休めたりもでき、精神的にも落ち着きます。











今ギンヤンマのヤゴ3匹とヤブヤンマのヤゴ1匹を飼っています。

トンボになりそうな頃に捕ってきて、1か月以内の飼育で羽化させています。

子供の頃は長く飼うのも全く苦でありませんでしたが、最近はエサやりと水替えが大変で、せいぜい1か月でギブアップです。

写真はギンヤンマのヤゴですが、12日の深夜に1匹が羽化しました。



12日の夜から13日の朝方にかけて羽化したギンヤンマのオスです。
子供の頃あこがれのトンボでした。
黄緑の体と翅がきれいです。










夜10時頃から羽化が始まって朝方の3時過ぎまでかかりましたが、個人的に撮りたい瞬間は3シーンなので約1時間寝ては撮っての繰り返しでした。

羽化の日は睡眠時間がのべ3時間位でしたが、好きでやっているので苦ではありません。


高校時代に見たギンヤンマのヤゴを捕っている夢。

このトンボの夢から私の写真家人生が始まりました。










先日上中島にある大森書房さんから電話をいただきました。

3月末で閉店したので、預かっている写真集を回収に来てほしいとの事でした。

写真中央が大森書房さんですが、私の写真集をたくさん売ってもらいました。

今まで本当にありがとうございました。


最近釜石では閉店する店が出ています。

多くは経営者の高齢化や体調不良が多いようですが、私が知っている限りでも中妻のカメヤマさん、大渡の喜久舎さん、大町の大連さん、そして秋にはミッフィーカフェなど、懐かしい思い出の店が釜石から消えていきます。