今日の釜石は梅雨時らしく時々小雨が降っています。
釜石は連日暑い日が続き、17日に34.0℃、18日に35.6℃、22日は35.7℃にもなりました。
天気のいい日がずっと続いていましたが、、今週はじめじめした日が続きそうです。
天気のいい日が続いたので野山に出て写真を撮る事が多かったのですが、ようやく雨模様となったので、家でのんびり甘いコーヒーを飲みながら釜石便りを書いています。

6/15は釜石にもヤマセが発生しました。
春先から夏にかけて三陸沿岸ではヤマセが発生し、霧となって冷気を運んできます。
全体を覆って曇りになったりしますが、写真愛好家にとって青空と低くたなびく霧の組み合わせは絵になって写真向きでもあります。
15日は鵜住居川に行ってトンボの写真を撮るつもりで北上しましたが、大槌・蓬莱島の霧の写真も撮りたくなって大槌まで足を延ばしてみました。
行ったときはそれほどの霧ではありませんでしたが、待っていると次第に霧が多くなりました。
霧が多すぎてもだめなので、まずは少ない霧も。
箱崎白浜側をヤマセの霧が流れていきます。
赤浜の高台からも。
幸運にも霧は蓬莱島を隠さずに対岸の根浜側を流れ、風で静かに舞い上がって画面に変化をつけています。
霧の量がピークに達し、あぶなく蓬莱島が隠れてしまうところでしたが、ダイナミックな霧の変化もあって良かったです。
写真家として独立した頃、東海印刷さんより大槌の風景写真を頼まれました。
崎山展望台から見える野島の風景を撮りに行った時、行った2日ともヤマセの霧で姿かたちが見えずで苦労したことがありました。
また北山崎に迫るヤマセの撮影の仕事もありました。
運よく何とか3回目で撮れましたが、ヤマセの写真はいらない時は発生し、いるときは発生しないなど、依頼された写真家にとって何度も泣かされる難しい気象条件でもあります。
17日は山田まで行って、ロケハンしたり初夏の写真を撮りに行ってきました。
写真は織笠の国道45号ですが、山田湾にオランダ島が浮かぶ定番の景観です。
船越の山から三陸沿岸道路も。
なかなか車が来なくて時間ばかりが過ぎていきます。
この時の5台がMAXでした。
船越弁天島です。
青い海にぽっかり浮かぶ形のいい島です。
左の浜は海水浴でも人気の荒神海岸です。
17日の午後は根浜へ。
震災後に山を切り開いてできた道路を通って根浜へ下りました。
広い駐車場や左にはキャンプ場もできました。
高台の道路から根浜海岸のアップ。
すっきり小綺麗になりました。
展望デッキからの眺めも最高です。
夏と言えば昔は根浜でした。
ミスコンがあったりサンドフェスタがあったりと、夏は大賑わいの根浜でした。
鵜住居駅を降りた海水浴客が鵜住居川沿いをアリの行列の様に歩いて向かう光景は懐かしくもあり、思い出の光景でもありました。
中学生の時に友達3人で来ていると、カメラをぶら下げた同級生が来て写真を撮ってもらいました。
私がカメラというものに興味を抱くきっかけになりました。
片岸公園です。
かつてあったみのすけ沼周辺にできました。
トンボの撮影でこの周辺によく出没しています。
遠くに見える水門は鵜住居川の河口です。
昔の河口は左端にありましたが、津波で河口が右側になってしまい根浜の浜も半分に切れてしまいました。
沼ではギンヤンマもすでに出ていますが、今一番多いのはハラビロトンボです。
色はネイビーブルーで、昔は小さいオオシオカラの意味で「コシオカラ」と呼んでいました。
黄緑一色のバックで止まった所を。
日向ダムの渓流ではミヤマカワトンボも出てきました。
水のきらめきをバックにオレンジ色の翅を開いたところをパチリ。
夏の写真、遠い昔が思い出されます。